第4番 遍照山 延命院
(新義真言宗)
十一面観世音菩薩

「古くから赤門寺として有名」

 延命院はもともとは、日前宮の神宮寺として創建され、その後昔の広瀬地区薬師丁に移って、江戸時代のはじめ元和2年(1616年)、当時の延命院住職、円信上人の代に現在の鷹匠町に移築された。延命院の客殿ならびに紅殻(ベンガラ)塗りの赤門は文化2年(1805年)に当時の紀州藩主観自在院(重倫)によって寄進されている。正式には遍照山延命院普賢寺というが、通称赤門寺として親しまれている。本堂に安置されている弘法大師像(別名 夢逢せ大師)は円信上人の夢のお告げによって、京都の仏師との出会いがあって、作られたと伝えられている。
また、境内には厄除け地蔵尊、子守・水子地蔵尊・金比羅堂が祀られ、熱心な信者さんがお参りしている。
十一面観世音菩薩は広大な慈悲の力によって、人々の苦しみを抜き、楽しい人生を与えてくれる仏様であり、和歌山西国観音霊場の札所の信仰対象である。

 




(御本尊) 金剛界 大日如来
(開創) 不詳。元和2年(1616年)円信上人が広瀬から現在地に移築し、
中興の祖となる。
(その他) 毎月 10日 金比羅縁日。春彼岸中日彼岸法要。7月 4日 施餓鬼法要。8月24日地蔵盆水子供養。12月31日 除夜の鐘(自由参加)。
(住職) 環 栄賢
(所在地) 和歌山県和歌山市鷹匠町6丁目9の1
(電話) 073-422-1535